マゾヒストの喜び1

この空間を利用した投稿をご紹介します

マゾ非人間化宣言が全世界で採択され、マゾは人権を失い女性に従属する所有物としてのみ生きる事が許されている

マゾは女性に対して絶対服従し、虐められる事を喜びとし、虫けら以下の存在として蔑まれている。

その個体は、マゾ奴隷と呼ばれ売買の対象にもなっている。Ｓ嗜好の女性のための玩具としても有用

中には未だに出頭しないマゾもいて、マゾハンターやマゾ管理局はマゾ捜査を続けている。

（１８歳未満閲覧禁止です

通　報（心理・後日談）―3

作者　namelessさん

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マゾ強制収容所の建物に着くと、全裸に首輪だけの直樹はある部屋に入れられ、後ろ手錠と股間のものに括り付けた革紐を解かれた。ベッドみたいな台に仰向けにされた直樹は、手足を大の字に拘束されて、頭は動かないように固定された。女性看守の1人が、電気ドリルみたいな物を持って、仰向いている直樹の頭に回った。その女性看守は、

「普通は、絶対に消えない特殊インクでマゾ男の額に“M”と印字するんだけど、お前はさっき柏木マゾ捜査官に生意気な口を利いたから、特別に昔ながらの方法で刺青してあげるわ」

と言って、電気ドリルみたいな形の刺青機のスイッチを入れた。ビィーンと音がして細かく振動する針先が額に近づき、直樹は恐怖で目を見開き、震え上がった。振動する針先が額に刺さると、その強い痛みで直樹は、

「ギャアァーッ、痛いっ」

と大声で悲鳴を上げた。別の女性看守が、

「うるさいマゾ男だね…この程度の痛みで悲鳴を上げていたら、マゾ強制収容所ではとても生きていけないわよ」

と言って、直樹の開いた口にボールギャグのボールを押し込んだ。ボールを押し込まれた口から、くぐもった悲鳴を上げていた直樹だったが、ようやく額の刺青が終わり、女性看守は刺青機のスイッチを切り、工具箱にしまった。

女性看守の1人が制服のポケットからコンパクトを取り出して、ミラーを直樹の顔の上にかざした。自分のヒリヒリ痛む額に“M”と濃紺色で記されているのを見た直樹は、泣き出しそうに顔を歪めた。直樹の口からボールギャグのボールを引き抜いた女性看守は、

「どう、お前の額に“M”の字を刺青してあげたわ…マゾ男のお前は、一生消えないマゾの烙印を額に彫り込んでもらえて、嬉しいんじゃないの？」

とからかうように言って、彼の胸を深く傷つけた。

　それから、女性看守達は直樹の両脇・胸・陰部にシェービングクリームを塗り、手分けしてカミソリで頭髪以外の体毛を剃り上げた。女性看守に陰部を見つめられて、陰毛を剃られるのは、直樹には凄く恥ずかしかった。しかし、その恥ずかしさが直樹のマゾ性癖を刺激し、彼のものはムクムクと硬く屹立してしまった。直樹の陰毛を剃っている女性看守は、

「ふんっ、陰毛を剃られるだけで、興奮して勃起するなんて…マゾ男って、本当に救いようが無いわね！」

と蔑み、彼の顔を羞恥心で真っ赤に染めた。

女性看守達は、直樹の剃毛したところをウェットティッシュで拭き、彼の拘束を解いて、台から降ろした。これで、ようやく終わったのか…と少し安堵した直樹だったが、辱めはまだまだ続いた。女性看守の1人が直樹に、

「マゾ男、土下座して額を床に着け、膝を立てなさい！」

と命令した。直樹には意味が分からなかったが、女性看守達に逆らったらただでは済まないのは、さすがに分かっているので、直ぐに命令通りにして、額を床に着けて尻を上に突き上げる不様な格好になった。女性看守は続けて、

「頭で体を支えたまま膝を肩幅に広げて、両手で尻を広げなさい！」

と屈辱的な命令を下した。直樹は恥ずかしさに耐え、言われた通りに突き上げている尻たぶを両手で広げ、肛門を露出した。直樹に命令した女性看守は、彼の後ろに回ってしゃがみ込み、尻たぶの間にシェービングクリームを塗って、カミソリで肛門付近の陰毛を剃り始めた。

「マゾ男、絶対に動くんじゃないよ！もし動いて、カミソリが肛門を傷つけたら、お前は痔になって一生苦しむようになるからね！」

　自分の陰毛を剃っている女看守から注意された直樹は、怯えて体を固まらせた。しかし、人間の恥ずかしい箇所である肛門を、女性看守に見られながら陰毛を剃られている直樹は、またも羞恥心がマゾ性癖を刺激して興奮してしまい、再度股間のものを硬くさせてしまった。

「全く、肛門周りの毛を剃られているのに、また興奮して勃起しているわ…マゾ男ってのは、本当に最低の変態よね！」

　剃毛している女性看守から呆れた口調で蔑まれた直樹は、恥ずかしさのあまり、この世から消え去りたくなった。しかし、股間で屹立したものは、逆に硬度を増していた。

　肛門周りの陰毛を剃り終わった女性看守は立ち上がり、カミソリとシェービングクリームを棚に戻した。それから直樹に、

「マゾ男、気を付けしなさい！」

と命令し、直樹を直立させた。

女性看守が壁に設置されている内線電話を掛けると、２分も経たない内に、白衣姿で３０代半ば位の綺麗な女性が医療用カバンを持って、部屋に入って来た。女性看守は直樹に、

「マゾ男、こちらがマゾ強制収容所の産業医である北川史子先生よ…ひれ伏して、ご挨拶おし！」

と紹介し、命令した。直樹は急いで史子女医の足元にひれ伏し、

「初めまして、私は藤本直樹と申します…以後、よろしくお願い致します」

と挨拶した。史子女医は、ひれ伏した直樹の頭を白色パンプスで踏みつけ、

「マゾ男に、名前なんか必要無いわよ…もう、夜の１０時前だから、検診をさっさと済ませましょう」

と周囲の女性看守に言った。史子女医は、直樹の頭から白色パンプスを外すと、

「マゾ男、さっさと立って、両手をお上げ！」

と命じて、彼を直立の姿勢に戻し、バンザイさせた。史子女医は、両手を上げている全裸の直樹を一回りして、

「額の“M”は別として、刺青や外傷は無いわね…口をお開け！」

と言い、彼に口を開かせた。直樹の開いた口をペンライトで照らして覗き込んだ史子女医は、

「特に虫歯も無しと…」

と呟くように言った。その他にも、史子女医は直樹の目蓋を指で広げたり、耳や鼻の穴をペンライトで照らして覗き込んだりした。それから、直樹の陰茎を掴むと、グイッと包皮を剥いてじっくりと見つめた。

「性病にも罹ってないようね…あらあら、急に硬くなっちゃたわ」

　美人女医に自分の陰茎を弄られて、じっくり見つめられた直樹は、凄く恥ずかしがったが、その恥ずかしさが彼のマゾ性癖をいたく刺激し、不意に勃起してしまった。周囲にいた女性看守の１人は、

「北川先生に対して、何て無礼な！」

と怒って、腰に下げていた乗馬鞭を手にして振り上げたが、史子女医は素早く手を伸ばして彼女を制し、

「まあいいわ、これ位は…マゾ男を検診しているといつものことだから、この程度でいちいち怒っていたら、キリが無いわよ」

と言ってなだめた。史子女医は直樹に、

「マゾ男、後ろを向いて足を肩幅に開き、お辞儀するみたいに上半身を倒してお尻を突き出し、両手でお尻を広げなさい！」

と命令を下した。直樹が命令通りに、史子女医に肛門を晒け出すような恥ずかしい格好をすると、彼女はしゃがんでクスコを彼の肛門に入れて拡げ、ペンライトで照らして覗き込んだ。先程、女性看守に肛門周りの陰毛を剃られた時みたいに、肛門をじっくり見られた直樹は、恥ずかしさで勃起してしまった陰茎をより硬くしてしまった。

「痔は無いわね…検診は終わりよ」

　クスコを引き抜いた史子女医は、そう言って立ち上がった。女性看守達は、

「北川先生、お疲れ様でした」

と言って、クスコを医療用バッグにしまい込んだ史子女医を、部屋から送り出そうとした。しかし、史子女医は直樹のものがまだ硬く屹立しているのに気づき、足を止めた。

「あらあら、まだ勃起が治まらないなんて、若いだけあって元気いいわね…あなた達、このマゾ男を台に乗せて、手足を固定してくれる？若くて結構イケメンのマゾ男は久しぶりだから、少し遊びたくなったわ」

と女性看守達に声を掛けた。女性看守達は、直ぐに直樹を先程の台に仰向けに横たわらせて、手足を拘束して身動き出来ないようにした。

　史子女医は医療用バッグから、長さ２０cm、直径１㎜で先端が球状になっている針金みたいに細いステンレス製の棒を取り出した。それからチューブを取り出し、細いステンレス製の棒先端から透明なジェルを塗った。細いステンレス棒を手にした史子女医が、台で仰向けに大の字に拘束されている直樹に近づいても、彼のものは硬い屹立を維持していた。

　史子女医は、左手で直樹の硬く屹立しているものを握ると、右手で細いステンレス棒先端を尿道口に宛がい、ゆっくりと尿道に挿入し始めた。尿道に棒を突っ込まれた直樹は、激痛を覚悟したが、ステンレス棒が細くてジェルが塗ってあり、史子女医の腕が良いので、それ程の痛みは感じなかった。しかし、尿道に感じる違和感は、心地良いものではなかった。

　史子女医は、右手でステンレス棒をゆっくりとピストン運動しながら、左手で直樹の硬く屹立しているものをゆっくりしごいた。直樹は、今まで経験したことのない感覚に呻き声を漏らした。

「うふふ、マゾ男、さすがに尿道オナニーは、したことが無いでしょう？私が、お前に初体験させてあげるわ」

　直樹にそう言った史子女医は、ステンレス棒のピストン運動と、しごく手の動きを段々と速くし出した。直樹は陰茎の内側から引っ掻かれているような、くすぐられているような、何とも表現出来ない感覚に、背を仰け反らせて呻いた。

バーチャル空間において、夏希からペニスバンドで肛門を犯され、強い屈辱を感じた直樹であったが、史子女医に陰茎を掴まれて尿道を犯されるのは、更に屈辱だった。史子女医は直樹に、

「マゾ男、苦しいの？気持ちいいの？まあ、どちらにしても殺菌ジェルは塗ってあるから、後で尿道炎にはならないわよ」

と言って、手の動きを益々速くした。

そして、史子女医は適当なところで、右手でステンレス棒をゆっくり引き抜きながら、左手で直樹の極限まで怒張しているものを強くしごき上げた。史子女医がステンレス棒を尿道口から引き抜いた瞬間、直樹の口から呻き声が出ると同時に、精液が勢いよく噴出した。射精した瞬間、直樹は体の芯を引き抜かれたような気がした。

「あはは、射精しちゃったわ。若いだけあって、たっぷり出たわね…マゾ男、初めての尿道責めは、どうだった？」

　史子女医はからかうような口調で訊ねたが、体力と気力が全て奪い取られたように、口を半開きにしてぐったりと仰向いている直樹は、返事をすることさえ出来なかった。直樹の陰部と台に飛び散った精液をウェットティッシュで拭い、ステンレス棒とチューブを医療用バッグに納めた史子女医は、壁の時計を見て、

「あら、もうこんな時間…とっくに就寝時間を過ぎているわね。それじゃ、お先に失礼するわ」

と女性看守達に言って、さっさと部屋を出て行った。

　直樹は、女性看守達からマゾ男達が収容されている棟に連れて来られた。そこには長い廊下沿いに鉄格子の独房が並んでいた。女性看守の１人は鉄格子の扉を開けて直樹を独房に入れると、ＳＦ映画に出て来る人工冬眠カプセルみたいな金属製ボックスを指差し、

「就寝時間を過ぎているから、さっさとこのボックスに入って寝なさい。頭は廊下側に向けて、横になるのよ。逆方向に横たわると、電気ショックが来るからね」

と言って、鉄格子独房の扉を閉めて施錠し、３人共立ち去った。独房は三畳の広さで、奥にはコンクリート床に嵌め込まれたステンレス製の和式便器が設置されており、強化アクリル板の蓋で覆われて底にクッションが敷いてある金属製の箱以外は何も無かった。

　精神的にも肉体的にも疲れて果てていた直樹は、強化アクリル板の蓋を開けて、女性看守に言われた通り頭を廊下側に向くように金属製ボックスに入った。直樹が強化アクリル板の蓋を閉めて、金属製ボックスに気を付けするみたいに仰向いて横たわった途端、カシャンカシャンと音がして、自動的に金属製の枷が両手首と両足首に嵌り、身動きが取れなくなった。その上、足側から樹脂製パイプが伸びて来て、直樹の陰茎にスッポリ嵌った。

　直樹は、精密判定検査室で金属製の椅子に座らされたことを連想し、凄く嫌な予感を覚えた。その嫌な予感は的中し、金属製ボックスの廊下側から金属製キャップが突き出て、直樹の頭に嵌った。その瞬間、頭に電気ショックを感じ、直樹は意識を失った。

　気が付くと、直樹は首輪を着けただけの全裸で、フローリングの床に倒れていた。直樹が上体を起こして周りを見回すと、だだっ広い体育館みたいで誰もいなかった。直樹は直ぐに、

（精密判定検査室で受けた、バーチャル体験と全く同じだ！）

と気が付き、ここがバーチャル空間だと分かった。上体を起こした直樹が、周囲をキョロキョロと見回すと、目の前に忽然と女性看守が現れた。その女性看守は、直樹をマゾ強制収容所に連行した３人の内の１人だった。２０代半ばで、美人だが険のある顔立ちの女性看守は、

「新入りのマゾ男、私がお前の担当になった中西真奈美よ。ここに入所したマゾ男は、担当する看守が一週間色々と指導することになっているの…私のことは“真奈美様”とお呼び！」

と直樹に言い放った。直樹は、精密判定検査室で受けたバーチャル体験を思い出し、急いでバーチャル真奈美に足元にひれ伏すと、

「真奈美様、よろしくお願い致します」

と言って、彼女の黒革ニーハイブーツつま先にキスをした。バーチャル真奈美は満足そうに微笑み、

「看守に対する挨拶は、心得ているようね…マゾ男、顔をお上げ！」

と命じて直樹に上体を起こさせ、彼を正坐の姿勢にさせた。バーチャル真奈美は、正坐している直樹の正面から体を横に移動させると、

「まずは、お前にこのマゾ強制収容所の日常スケジュールを見せてあげるわ」

と言って、指をパチンと鳴らした。すると、直樹の正面に並んだ独房の場面が浮かび上がった。

　朝のサイレンが鳴り響くと、金属製ボックスの蓋が開き、直樹と同じ様に首輪だけを着けた全裸のマゾ男達が出て来た。彼らは皆げんなりと疲れた顔をして、コンクリート床に嵌め込まれた和式便器に跨り、排尿・排便をした。鉄格子の扉が開き、マゾ男達が出てくると、一斉に和式便器の水洗が流れる音が響いた。独房の前に全裸で直立しているマゾ男達は、まだ１５、６歳の少年から７０代位の老人までと年代は幅広くバラバラだったが、共通しているのは額に“M”の字が濃紺色で記されている事だった。

　数人の女性看守が廊下の端から現れ、全裸で直立しているマゾ男達の身体を、目視点検しながら歩いて行った。女性看守達は目視点検する際に、「体が揺れた！」「目が泳いだ！」と叱ってマゾ男の頬を平手打ちしたり、マゾ男の股間にぶら下がっているものを掴み、捻って引っ張ったりして侮蔑し、彼らの顔を辛そうに歪ませた。目視点検が終了して、女性看守の1人が号令を掛けると、マゾ男達は直ぐに四つん這いになり、廊下を一列に這い進んで行った。

　バーチャル真奈美が正坐している直樹に、

「点検中の私語は厳禁よ。点検中でなくとも、マゾ男同士で話をするのも厳禁で、もしこっそりと話をしているのが分かったら、一本鞭で死ぬ一歩手前まで鞭打たれるわ…次は、マゾ男達の朝食の様子よ」

と説明して指をパチンと鳴らすと、急に場面が変わった。コンクリートの長い洗面台を背に、マゾ男達がコンクリート床に正坐していた。マゾ男達の前には、空の薄汚れた洗面器が置いてあった。そして、大きなゴミ用ポリバケツを載せた台車を押したマゾ男がやって来て、お玉でポリバケツからドロドロの残飯らしきものを掬い、洗面器に入れて行った。コンクリート床に置かれた洗面器全てに残飯が入れられると、女性看守の号令が掛かり、マゾ男達は一斉に顔を洗面器に突っ込み、残飯を食べ始めた。手を使うのは禁じられているようで、マゾ男達は犬みたいに残飯を貪っていた。

　マゾ男達が洗面器の残飯を大体食べ終わると、女性看守の号令が掛かり、彼らは一斉に空の洗面器を持って洗面台の方に向き、残飯で汚れた洗面器と顔を洗ってから、歯磨きを急いで済ませた。それから、何人かずつのグループに分かれ、それぞれのグループは分かれた女性看守達の後を四つん這いでついて行った。

　バーチャル真奈美が指を鳴らすと、また場面が変わった。女性看守達の監視下で、あるグループはマゾ強制収容所施設内の掃除を行い、あるグループはマゾ強制収容所内の工場で木工作業を行い、あるグループはマゾ強制収容所敷地内の菜園で農作業を行っていた。広い調理場で女性看守用の料理を作っているグループもいたし、女性看守達の黒革ニーハイブーツをひたすらピカピカに磨いているグループもいた。

直樹が特に目を引いたのは、女性看守達の服を洗濯しているグループだった。マゾ男達は、女性看守の制服をたらいで丁寧に手洗いしているのだが、下着のパンティやショーツは、黄色い染みや茶色い筋で汚れたクロッチ部分を口に入れてよくしゃぶり、汚れがかなり薄くなってから手洗いしていた。

　バーチャル真奈美は直樹に、

「マゾ男達が、マゾ奴隷として女性に引き下げられて所有された時、その女性所有者に使ってもらえるように、色々な作業をローテーションでさせて、技術を覚えさせているのよ…つまり、技能実習の一環ね」

と説明した。

バーチャル真奈美はパチンと指を鳴らし、場面を変えた。今度は直樹が今いる体育館みたいな場所になり、十数人のマゾ男達と同数位の女性看守達が現れた。女性看守の１人が、

「チンチン！」

と号令を掛けると、マゾ男達全員が一斉に犬のチンチンをした。女性看守達がチンチンをしているマゾ男達を回ってチェックし、

「手の位置が悪いわよ！」

「犬みたいに、舌を出して、ハアハア息遣いおし！」

「グラグラするんじゃないわよ！」

等と注意して、乗馬鞭で打って悲鳴を上げさせたり、黒革ニーハイブーツで蹴り倒したりした。女性看守が、

「お回り！」

と号令を掛けると、マゾ男達は一斉に四つん這いになり、犬みたいにその場でグルグルと這い回った。若いマゾ男は割と敏捷に這い回れるのだが、太った中年のマゾ男や、７０代で高齢のマゾ男はどうしても動きが鈍く、女性看守達から罵られて乗馬鞭や一本鞭で打たれ、大きな悲鳴を上げていた。

　バーチャル真奈美がパチンと指を鳴らすと、マゾ男達が人間馬にされて、女性看守達に跨られている場面に変わった。マゾ男達は手綱付きのハミを咥えさせられ、乗馬鞭を持っている女性看守達の黒革ニーハイブーツには、鋭い拍車が取り付けてあった。マゾ男達は横一列に並ばされ、女性看守の１人が、

「３、２、１、スタート！」

と号令を掛けると、マゾ男達は一斉に這い進み始めた。跨っている女性看守達は、人間馬にされているマゾ男達の尻に乗馬鞭を当て、下腹に鋭い拍車を蹴り込んで、速く走るよう促していた。ここでも、体力のある若いマゾ男は速く這い進むことが出来るのだが、まだ１５、６歳で体が出来上がっていない少年マゾ男や、運動不足の中年マゾ男や、高齢マゾ男はヨタヨタしてゆっくりとしか這い進めなかった。しかし、女性看守達は遅い人間馬のマゾ男を、

「何で速く走らないの！マゾ男のくせに、私を馬鹿にしているのね！絶対に許さないわ！」

「お前が遅いと、私が重いと思われるのよ！お前は私に恥をかかせるつもりなの！」

と厳しく叱りつけ、情け容赦無く乗馬鞭と拍車を使い、少しでも早く這い進ませようとしていた。乗馬鞭が尻肉を酷く打つ音と、ハミを咥えさせられた口から漏れるマゾ男のくぐもった悲鳴が、体育館に響いた。マゾ男達は体育館の壁から壁まで何往復か這わされ、脱落して床に突っ伏す者が何人か出て来た。潰れてしまったマゾ男は、跨っていた女性看守から罵られ、何度も酷く鞭打たれて、黒革ニーハイブーツで強く蹴りつけられた。

　バーチャル真奈美がパチンと指を鳴らし、別の場面に変えた。髪を後ろで括ってポニーテールにしている女性看守達は、胸に黒色スポーツブラを着け、黒色ボクサーパンツを穿き、足にはムエタイ用サポーターを着けていた。女性看守達はそれぞれ、両手を吊られたマゾ男をサンドバッグにして、パンチとキックの練習をしたり、後ろ手錠にしたマゾ男を動くサンドバッグとしてパンチとキックを浴びせたりしていた。元総合格闘技選手で腕に自信がある女性看守長は、マゾ男相手にスパーリングをして、猫がネズミを嬲るように痛めつけて楽しんでいた。

　見ていた直樹は、動けないように拘束されて、女性看守からサンドバッグにされるのも痛くて惨めだが、女性看守と全く同じ条件でスパーリングして、マゾとは言え男が女に叩きのめされて負けるのは、立ち直れない程の屈辱だろうと考えた。

　バーチャル真奈美は直樹に、

「これらは、マゾ男を女性に絶対服従するマゾ奴隷に仕込む調教の、ほんの一部よ。マゾ強制収容所の作業が午前中にあったら午後は調教、午後に作業があれば午前中に調教と、マゾ男のグループを順番に回しているの…まあ、作業の無い日はあっても、調教の無い日は無いけどね」

と説明して、指をパチンと鳴らした。

　今度は、マゾ男達が長い廊下みたいな所を、一列になってぞろぞろ歩いている場面だった。最初は天井から温水シャワーが出て、マゾ男達はずぶ濡れになり、次は天井から垂れて来た液体石鹸を手の平で受け、歩きながら頭を洗って泡立たせ、その泡を手で体中に塗りたくって歩きながら体を洗った。次は最初みたいに天井から温水シャワーが出て、歩いているマゾ男達の頭と体から石鹸を洗いながした。次に温風が強く吹き付けて、マゾ男達が廊下みたいな所を歩き終わると、頭と体はすっかり乾いていた。

　バーチャル真奈美は、

「これが、マゾ男達が夕食後に歯磨きと髭剃りをしてから、浴びるシャワーの様子よ。全て歩きながら体を洗わないと、渋滞して詰まってしまうから気を付けなさい…それと、髭剃りの時は、腋毛と陰毛も一緒に剃るのよ。シャワーの後は、独房前で整列して看守の目視点検を受けてから、就寝になるわ。今、お前が横になっているボックスに入ってね」

と直樹に説明した。バーチャル映像で説明を受けるのは、口頭や冊子で説明されるより遥かに分かり易かったが、マゾ強制収容所でこうやって日々を過ごさなければならないのかと思った直樹は、心底うんざりした。

「さてと…」

　バーチャル真奈美が呟くと、直樹が見ていた場面が消え、彼女の右手に黒光りする一本鞭が現れた。真奈美は右手を振って、正坐している直樹の傍の床を一本鞭で叩き、派手な鞭音を響かせた。

「ヒイッ」

　鞭音に怯えた直樹は、短い悲鳴を上げた。

「マゾ男、お前が女性に従順なマゾ奴隷になれるよう、念入りに調教してあげるわ…まずは、この私にマゾ奴隷の挨拶をおし！」

　バーチャル真奈美に挨拶を強要された直樹は、精密判定室検査室で見せられたバーチャル空間での事を思い出し、彼女の足元で土下座した。そして、マゾハンターの夏希に教えられた通り、

「真奈美様の御手で私めを調教して戴けるなんて、身に余る光栄でございます。どうぞ、この私めの卑しい体をお好きなようにお使いになって、ご存分にお楽しみ下さいませ」

と挨拶し、黒革ニーハイブーツつま先にキスした。バーチャル真奈美は意外そうに、

「あら、マゾ奴隷の挨拶は、それなりに出来るみたいね…それじゃ、鞭の味を教えてあげるわ」

と言って、ひれ伏している直樹から少し離れ、一本鞭の間合いを取った。バーチャル真奈美は、

「マゾ男、いくわよ！」

と直樹に言い、まだひれ伏している彼の背中に黒光りする一本鞭を振り下ろした。一本鞭が風を切って直樹の背中を打ち、真っ赤に焼けた日本刀で切り付けられたような激痛に、彼は背中を仰け反らせて、

「ギャアァーッ」

と絶叫を上げ、悶え苦しんだ。バーチャル真奈美は立て続けに一本鞭を振るい、生皮を剥ぎ取って生肉を切り裂くような激痛を直樹に与えた。直樹は両手で頭を抱え、床にのたうち回って苦しんだ。バーチャル真奈美は、直樹を５、６発鞭打ったところで、一本鞭を振るう右手を止めた。体中に赤い筋が浮き出た直樹は、床にうつ伏せて息も絶え絶えになっていた。

　バーチャル真奈美は、うつ伏している直樹の頭を黒革ニーハイブーツで踏みにじり、

「さすがに、一本鞭は効くみたいね…マゾ男、私がお前を鞭打ったのは、別にお前の挨拶が悪かったとか、お前が粗相したとかいう訳じゃないの。お前が身をもって鞭の味を知らないと、マゾ奴隷の身分が実感出来ないからなのよ。私は鞭を持っているけど、お前は何も持っていない。私は服を着ているけど、お前は何も着ておらずに全裸の恥ずかしいフリチン姿…この女主人とマゾ奴隷の違いは、決して埋める事が出来ない絶対的な差なのよ。いずれ、お前をマゾ奴隷として所有する女性が鞭を手にしたら、お前は直ちにその女性所有者の足元で土下座し、許しと慈悲を請わないといけないわ。そうやって、いつも惨めで卑屈な姿を晒すのが、女性所有者に絶対服従するマゾ奴隷の義務だからね」

と彼に説明した。バーチャル真奈美は、直樹の頭から黒革ニーハイブーツを外すと、

「鞭の次は、人間馬にしましょうか…マゾ男、四つん這いにおなり！」

と命令した。床にうつ伏せていた直樹が、鞭痕で引きつって痛む体を何とか動かして、よろよろと四つん這いになると、バーチャル真奈美はパチンと指を鳴らした。その途端、直樹の口に手綱付きのハミが咬まされて固定され、彼の両膝に膝当てパットが着いた。バーチャル真奈美は、四つん這いになっている直樹の背中にドスンと跨った。バーチャル真奈美の一本鞭は乗馬鞭に変わっており、彼女の黒革ニーハイブーツの踵には、いつの間にかよく光る鋭い拍車が取り付けられていた。

　左手で手綱を掴んだバーチャル真奈美は、

「マゾ男、とっととお走り！」

と直樹に命じて、右手で乗馬鞭を鋭く振って彼の尻を強かに打ち、鋭い拍車を彼の下腹に蹴り込んだ。

「ムグゥオゥッ」

　真っ赤に焼けた火箸を尻に押し付けられた様な痛みと、下腹を切り裂かれるような強い痛みで、ハミの咥えた口からくぐもった悲鳴を上げた直樹は、慌てて手足を動かし、ヨタヨタと這い進み始めた。

「ほら、マゾ男、もっと速く走るんだよ！」

　バーチャル真奈美は情け容赦無く乗馬鞭と拍車を使って、人間馬にされている直樹を責め立てた。直樹は泣きたくなる気持ちで手足を懸命に動かし、出来るだけ速く這い進もうとした。しかし、バーチャル真奈美は見かけによらず結構体重があり、?せ型で運動があまり得意ではない直樹は、直ぐに体力の限界が来てしまった。疲労で腕が痙攣し始めて、這う速度が極端に遅くなり、バーチャル真奈美から鞭打たれて拍車を蹴り込まれた際に、汗で手の平が滑って、そのまま床に突っ伏して潰れてしまった。

　直樹の背中から立ち上がったバーチャル真奈美は、

「何を勝手に休んでいるのよ！誰が休んでいいと言ったの、この役立たず！」

と彼を酷く罵り、彼の尻と背中に乗馬鞭を何度か振り下ろした。体を切り刻まれるような強い痛みを受けた直樹は、

「お許し下さいませ、どうかお慈悲を」

とバーチャル真奈美に言ったつもりだったが、ハミを咥えさせられているので、意味不明の呻き声にしかならなかった。

　直樹に、これ以上の人間馬は無理と判断したバーチャル真奈美は、乗馬鞭を振り下ろすのを止め、パチンと指を鳴らした。すると、直樹の口から手綱付きのハミと、彼の膝から膝当てパットが消えた。バーチャル真奈美は、直樹の首輪に革紐を括り付け、上にグイッと強く引っ張った。

「マゾ男、人間馬が無理なら、犬の散歩をするわよ！さっさと四つん這いにおなり！」

　直樹は、疲労困憊の上、乗馬鞭に打たれた痕で引きつる体を何とか無理に動かし、よろよろと四つん這いになった。その途端、バーチャル真奈美は乗馬鞭を振り、直樹の尻を強く打ち据えた。

「アギャーッ」

　尻肉を切り裂かれたような激痛を受け、悲鳴を上げた直樹に、

「この馬鹿マゾ男、犬が膝を着く訳無いでしょう！手の平と足裏だけで、四つん這いになるのよ！」

とバーチャル真奈美は叱りつけた。直樹は慌てて両膝を浮かせ、言われた通りに手の平と足裏だけで体を支える、四つん這いの姿勢を取った。バーチャル真奈美は、乗馬鞭で直樹の尻を触るように軽く叩き、

「マゾ男、とっとと犬の散歩をおし！お尻を揺らして、股にぶら下がっている醜いものを尻尾の代わりに振りながら、散歩するのよ！」

と命じた。直樹は恥ずかしく情けない思いをしながら、上に突き出した尻を意識して揺らし、股間のものをぶらつかせながら、這い進み始めた。後ろからリード代わりの革紐を持っているバーチャル真奈美は、股間でぶらぶらしている直樹のものを乗馬鞭の先でつつき、

「アハハ、男が裸で四つん這いになっている姿って、本当に見苦しいわね。こんな醜いものをぶらぶらさせて這い回るなんて、女なら考えられないわよ。まあ、最低の変態マゾ男には、相応しい格好だけどね」

と嘲笑して、酷く侮蔑した。あまりの恥辱に直樹は顔を紅潮させたが、彼のマゾ性癖をいたく刺激されたために、鞭の痛みと疲労で萎えていた股間のものが硬くなり、ムクムクと屹立してしまった。それを後ろから見たバーチャル真奈美は、

「ふんっ、犬の真似をさせられているのに、興奮して勃起するなんて、やっぱりマゾ男は下劣で最底辺の生き物だわ！」

と心底軽蔑した口調で吐き捨てた。顔を赤くしている直樹は、度を越えた屈辱に体を震わせたが、マゾの悲しさで股間のものは逆に硬度を増してしまった。

「ほらほら、犬らしくもっとお尻を振りながら、お散歩しなさい」

　バーチャル真奈美は、乗馬鞭で直樹の尻をペチペチと軽く叩きながら、彼を延々と這い回らせた。先程の人間馬とは違って、結構体重があるバーチャル真奈美を背にしていないだけ遥かにマシだが、手の平と足裏だけ床に着けて這い回るのは手足の負担が大きく、さすがに直樹は疲れてしまった。這う速度が遅くなると、バーチャル真奈美はすかさず直樹の尻を乗馬鞭で打ち据え、悲鳴を湧かせた。汗だくの直樹は気力で這い回っていたが、遂に限界が来て、床に突っ伏して動けなくなってしまった。

　もう、鞭打ちでは動けそうもないと判断したバーチャル真奈美は、パチンと指を鳴らし、リモコンとコードで繋がっている金属製ディルドゥを自分の手の平に現した。バーチャル真奈美はしゃがんで、床にうつ伏せて荒い息をしている直樹の尻たぶを左手で開き、露出した肛門に金属製ディルドゥの先端を宛がうと、力を込めて一気に押し込んだ。

「アヒィッ」

　疲労で動けなかった直樹は肛門に強い痛みと違和感を感じ、悲鳴を上げて体を跳ね上げ這って２、３歩進むと、またうつ伏せに倒れた。バーチャル真奈美が、金属製ディルドゥとコードで繋がっているリモコンのスイッチを押すと、またも直樹の悲鳴が上がって体が跳ね上がり、疲労で萎えていた股間のものが即座に硬く屹立して、白濁液が噴出してしまった。

「うふふ、男って、前立腺に微弱な電流パルスを流して刺激すると、射精してしまうのよね」

　バーチャル真奈美は笑って、再びリモコンのスイッチを押した。すると、同じ様に悲鳴が上がり、直樹の身体が跳ねて、精液を噴出してしまった。

「ああ、面白い！マゾ男が強制的に射精させられるのを見るのは、本当に楽しいわ」

　はしゃいだバーチャル真奈美は、またもリモコンのスイッチを押した。すると、同じく悲鳴と共に直樹の身体が跳ね上がって、射精した。床に倒れ込んだ直樹は、涙をボロボロこぼして、

「お、お願いです、死んでしまいます…真奈美様、どうかもうお許し下さい、何とぞお慈悲を…」

と必死に哀願した。バーチャル真奈美は肩をすくめ、

「仕方ないわね…まあ、あまりやり過ぎると、本当に不能になってしまうからね」

と言ってコードを強く引っ張り、直樹の肛門から金属製ディルドゥを引き抜いた。

　バーチャル真奈美は、床にうつ伏している直樹を蹴り転がし、仰向けにした。それから直樹の顔を跨いで立ち、カチャカチャと音を立てて黒革ベルトを緩めながら彼の顔を見下し、

「マゾ男、大汗をかいたから、喉が渇いたでしょう？お前を人間便器にして、私のおしっこを飲ませてあげるわよ」

と告げた。直樹は泣きそうな顔になったが、喉がカラカラに渇いているのは事実だった。バーチャル真奈美は、白色キュロットとベージュ色パンティを一緒に膝までずり下げると、仰向いている直樹の顔にしゃがんだ。濃い陰毛に縁取られている赤くぬめった陰唇が顔に近づいてくるのを見た直樹は、男であれば普通興奮する女性器に、逆に恐怖を感じてしまった。バーチャル真奈美に、

「マゾ男…いえ、マゾ便器、口を大きくお開け！」

と命じられた直樹は、恐る恐る口を開いた。バーチャル真奈美が直樹に、

「私のおしっこを、一滴たりともこぼすんじゃないよ…出るわよ、マゾ便器！」

と言った途端、彼女の陰唇から黄色い奔流が噴出した。直樹は目を白黒させて喉を鳴らしながら、懸命にバーチャル真奈美の尿を飲み続けた。普通なら喉につかえて、とても飲めない尿であるが、バーチャル真奈美からのお仕置きを恐れた直樹は、必死に飲み下していた。強いアンモニア臭が鼻孔の奥まで充満して、尿の刺激的な味が舌と喉を焼き、胃に重く溜まっていった。

　排尿を終えたバーチャル真奈美は、

「マゾ便器、女主人のおしっこを飲ませてもらったら、言われなくてもお前の舌と唇を使って、心を込めて丁寧に後始末おし！」

と直樹に命令した。舌を伸ばした直樹は頭をもたげ、尿で濡れたバーチャル真奈美の陰部を舐め回し、唇で陰唇に残留している尿を吸った。口中と舌に改めて尿の刺激的な味が拡がり、直樹は自分が人間便器にされてしまったんだと、心底実感して落ち込んだ。しかし、直樹の股間のものは、先程繰り返し強制射精させられたにも関わらず、またも硬くなっていった。

直樹の舌を楽しんでいたバーチャル真奈美は、

「そうそう、言い忘れていたけど、このマゾ強制収容所のマゾ男は、普通の水は飲ませてもらえず、水分補給は全て看守のおしっこでまかなうのよ。看守のおしっこだけじゃ足りない時は、特別に独房の和式便器に溜まっている水を飲んでもいいことになっているけどね」

と説明し、彼を心底うんざりさせた。その時に、直樹は頭に電気ショックを感じ、意識を失った。

　気が付くと、直樹は金属製ボックスの中で横たわっていた。朝の起床を告げるサイレンが聞こえ、頭の金属製キャップと陰茎の樹脂製パイプが金属製ボックス内前後に引っ込み、手首と足首に嵌っていた金属製の枷が外れて、同じ様に箱内下に引っ込んだ。直樹は首をもたげ自分の股間を見て、寝ている間に射精していたのに気づいた。

　直樹は憂鬱な顔をして、強化アクリル板の蓋を押して開け、体を起こして金属製ボックスから出た。尿意が高まっていた直樹は、床に嵌め込まれているステンレス製和式便器にしゃがみ、排尿と排便を済ませた。

その時に直樹はバーチャル空間で見せられた、朝のサイレンで箱から出て来たマゾ男達の顔が、げんなりと疲れた顔をしている理由が分かった。マゾ男達は皆、就寝中に金属製ボックス内で、女性看守から虐待と調教を受けるバーチャル体験をさせられているのだ。

どんなに酷い刑務所でも、どんなに非人道的な捕虜収容所でも、眠っている間だけは唯一やすらぎの時間である筈だが、このマゾ強制収容所はそれさえも許されずに、起きている日中は勿論、眠っている夜間でもバーチャル空間で女性看守から虐待と調教を受けなければならないのだ。女性看守から２４時間虐待と調教を受けるマゾ強制収容所のシステムに、直樹は底知れぬ恐怖を感じて鳥肌が立った。

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