直樹が排泄を済ませると、独房の鉄格子の扉が開いた。直樹は急いで独房を出て、直立姿勢を取った。和式便器の水洗が一斉に流れる音がして、6、7人の女性看守達がやって来た。30代半ばの女性看守長が、
「点検実施!」
と号令を掛けると、腰に乗馬鞭や一本鞭を携えている女性看守達は、歩きながら独房前で直立している全裸のマゾ男達の目視点検を始めた。直ぐに、平手打ちの音があちらこちらで聞こえてきた。

女性看守の1人が、直樹の前で足を止めた。その女性看守は就寝中の直樹に、バーチャル空間でマゾ強制収容所内の日常スケジュールを説明してから彼を調教した、中西真奈美だった。リアル真奈美は直立している直樹に、いきなり力強い往復ビンタを張った。
「ヒイィッ」
目が眩むような衝撃と痛みを受けた直樹は、思わず悲鳴を漏らした。リアル真奈美は直樹に、
「これは、初めましての挨拶よ…お前のボックスに、私がバーチャル空間に出て来るようプログラム入力したから、ここの日常スケジュールと私の名前、それと新入りのお前に私が一週間担当につくのは分かっているわね…よろしく、マゾ男」
と言って右手を伸ばし、彼の股間にぶら下がっているものを掴んで、握手するように振った。直樹は直立不動のまま、泣き出しそうに顔を歪め、
「…はい、よろしくお願い致します、真奈美様」
と返事をした。すると、真奈美は直樹のものから手を放し、再び彼に思い切り往復ビンタを張った。
「アヒィッ」
目から火花が散るような往復ビンタを受けた直樹の口から、哀れな悲鳴が上がった。
「点検中の私語は厳禁だと、バーチャル空間で教わった筈よ…もう忘れたの、この馬鹿マゾ!」
真奈美から叱られた直樹は、思わず詫びの言葉を言いそうになったが、慌てて口をつぐんだ。真奈美が直樹から離れると、女性看守長が、
「点検終了、全員移動!」
と大声で号令を掛けると、直立していたマゾ男達は一斉に四つん這いになった。周囲を見た直樹は焦り、ワンテンポ遅れて四つん這いになった。女性看守達が廊下を先に歩き出すと、マゾ男達は一列で這ってついて行った。四つん這いになっている直樹は、自分の前で這っているマゾ男の股間でぶらついているものが目に入り、バーチャル真奈美が言った通り、確かに全裸男の四つん這いは見苦しいと感じた。
コンクリートの長い洗面台の前に来ると、何列かに別れて正坐したマゾ男達は、ゴミ用の大きなポリバケツを台車に載せて押して来た炊事係のマゾ男に一列目から洗面器が配られ、洗面器にはお玉で掬ったドロドロの残飯が入れられた。最初の列に並ばされた直樹は、洗面器の中をチラリと覗き、ご飯・味噌汁・納豆・野菜屑・咀嚼したスジ肉等がごちゃ混ぜにされている汚らしい残飯を見て、吐き気を催した。
「第一列、朝食!」
女性看守長の号令が掛かり、一列目のマゾ男達は一斉に洗面器へ顔を突っ込み、女性看守達の残飯を貪り始めた。直樹も止む得ず洗面器に顔を突っ込み、残飯を口に入れた。それは到底味とは呼べるものではなく酷かったが、直樹は吐き気を堪え、何も考えないようにして咀嚼し、何とか飲み込んだ。
直樹が心を無にして、機械的に残飯を咀嚼して飲み込んでいる内に、ようやく洗面器の底が見えてきた。その時に、
「第一列、朝食終了、洗顔!」
と女性看守長の号令が響いた。一列目のマゾ男達は一斉に残飯で汚れた顔を上げ、洗面器を洗面台でざっと水洗いして、二列目の正坐しているマゾ男達の前に置いた。それから、洗面台で顔を洗い、急いで歯磨きをした。直樹も横のマゾ男達に倣って、洗った洗面器を二列目のマゾ男の前に置き、洗顔と歯磨きを急いで行った。その間に、炊事係のマゾ男は二列目の洗面器に残飯を入れ、
「第二列、朝食!」
と女性看守長の号令が掛かった。直樹が、他のマゾ男達にやや遅れて歯磨きを終わらせると、
「第一列、洗顔終了、作業場に移動!」
と号令が掛かり、一列目のマゾ男達は一斉に四つん這いになった。直樹も急いで四つん這いになると、
「お前達、行くわよ!」
と真奈美が声を掛けて、先に歩き出した。マゾ男達と直樹は、他の女性看守達から乗馬鞭で速く這い進むよう促されながら、真奈美の後を一列になってついて行った。
しばらく廊下を這い進むと、広い洗濯場に到着した。大きい洗濯籠とお湯が張られたタライがいくつもあり、マゾ男達は女性看守の指示に従って、彼女達の洗濯物をお湯が張られたタライで手洗いし始めた。真奈美は、直樹を女性看守達のパンティやショーツが入っている洗濯籠の前に連れて来て、
「マゾ男、新入りのお前は、まず下着の洗濯をしてもらうわ。バーチャル空間で他のマゾ男が下着を洗っているのを見ているから、洗い方は分かっているわよね?」
と念押しするように指示した。バーチャル空間で、マゾ男がパンティの汚れたクロッチ部分をしゃぶって、汚れを薄くしてから手洗いしている場面を思い出した直樹は、顔を引きつらせたが、
「…はい、分かっております、真奈美様」
と返事をして、洗濯籠から汚れたパンティを一枚取り出した。直樹がそのパンティを裏返すと、クロッチ部分には黄色い染みとこげ茶色の筋が付着しており、独特な異臭が彼の鼻を突いた。直樹は一瞬躊躇ったが、真奈美の厳しい視線を意識し、思い切って汚れたクロッチ部分を口に入れた。その途端、直樹の口中と鼻孔に饐えたような女の強い臭いが充満し、彼は咽せ返りそうになった。
それでも直樹は、クロッチ部分を咬むようにしゃぶり、汚れが薄くなるように努めた。女の汚れが唾液に溶けて、饐えたような臭気を伴った酸味とえぐみが舌に拡がり、直樹に強烈な吐き気を催させたが、体を小刻みに震わせて何とか耐えた。
しばらくパンティのクロッチ部分をしゃぶって、口から引っ張り出してみると、汚れがかなり薄くなっていた。直樹が真奈美にクロッチ部分を見せて、
「看守様、これでよろしいでしょうか?」
とお伺いを立てると、彼女は黙って頷いたので、お湯を張ったタライに入れた。直樹が、洗濯籠から次の汚れたパンティを取り出し、裏返して汚れたクロッチ部分を口に咥えようとすると、真奈美から股間を指差され、
「ふんっ、女の汚れたパンティをしゃぶって興奮するなんて、最低の変態だね。やっぱりマゾ男は、この世で一番醜悪な生き物だわ!」
と蔑んだ声で罵られた。真奈美に罵倒された直樹は、彼女に指差された所に目を向けて、自分が勃起しているのに初めて気づいた。一本鞭を持っている真奈美に監視されて、強制的に女の汚れたパンティをしゃぶらされると言う屈辱的な状況と、汚れたクロッチ部分の饐えたような臭気と酸っぱいえぐみが、直樹のマゾ性癖をいたく刺激したようだった。
真奈美に自分の恥ずかしい箇所を指摘された直樹は、顔が真っ赤になり体の動きが止まってしまった。すると真奈美は、一本鞭で正座している直樹のすぐ傍の床を叩き、大きな鞭音を響かせて、
「マゾ男、何をぼんやりしているのよ!さっさと洗濯を続けなさい!」
と命じた。鞭音に怯えた直樹は震え上がり、
「は、はい、ただ今…」
と言って、慌てて汚れたクロッチ部分を口に咥え、懸命にしゃぶり始めた。腕を組んだ仁王立ちで直樹を見下して、監視していた真奈美は、ふと何かを思いついた感じで、
「マゾ男、お前はずっと勃起したままだね…そんなに、女の汚れたパンティが好きなのかい?それなら、パンティをしゃぶりながら、オナニーしてご覧!」
とからかうような口調で、直樹に命じた。直樹は顔色を変えたが、真奈美のきつい視線を感じ、仕方なく自分の硬く屹立しているものを握り、ゆっくりしごき始めた。
「黙ってオナニーするんじゃ、能が無いわね…『私めは、女の汚れたパンティを嗅いだり、しゃぶったりしてオナニーするのが大好きな、変態マゾ男です』って言いながら、オナニーしなさい!」
真奈美から屈辱的な命令を受けた直樹は、恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、
「私めは…お、女の汚れた…パンティを嗅いだり…しゃぶったりして、オ、オナニーするのが大好きな…変態マゾ男です」
とつっかえながら台詞を言い、汚れたパンティの臭いを嗅いだり、汚れの酷いクロッチ部分をしゃぶったりしながら、自分のものをしごき続けた。真奈美は右手を振り、空中で一本鞭のバチンッと大きな鞭音を響かせ、
「マゾ男、一回だけじゃなく、何度も繰り返し言いながらオナニーおし!」
と直樹に命じた。直樹は泣き出しそうに顔を歪めながらも、
「私めは、女の汚れたパンティを嗅いだり…」
とうわ言のように繰り返し言いながら、パンティを嗅いだりクロッチ部分をしゃぶったりして、オナニーを続けた。
真奈美の監視下で、恥ずかしいことを繰り返し言いながら、パンティを嗅いだりしゃぶったりしてオナニーさせられるのは、いくら隠れマゾヒストの直樹でも、恥辱に苛まれた。しかし、普通の男なら耐えられないこの恥辱が、隠れマゾヒストの直樹を知らず知らず昂らせて、しごく手の動きを段々と速くさせていた。
そして直樹は、半開きの口から呻き声を漏らして、しごいている最中の怒張したものから精液を噴出させ、床に飛び散らせた。射精してしまった直樹は、体から神経や気力と言ったものを全て引き抜かれたような気がして、全身の力が抜けてがっくりとうなだれた。真奈美は一本鞭を振って、うなだれている直樹を鞭打った。空気を切り裂いて直樹の体に絡み付いた一本鞭は、焼けた刃物で体を切り裂くような激痛を、彼に与えた。
「ギャアァーッ」
激痛で絶叫を上げて体を硬直させた直樹を、真奈美は厳しく叱りつけた。
「マゾ男、床をお前の臭い精液で汚すとは、何事よ!さっさとお前の舌で舐め取って、床をきれいにおし!」
バーチャル空間でも、真奈美から一本鞭で打たれた直樹であったが、実際に鞭打たれたのはこれが初めてだった。現実の鞭打ちの激痛は、たった1回で直樹に一本鞭への恐怖を植え付けた。鞭打ちの激痛で硬直した体を、直樹は無理に動かして四つん這いになり、よろよろと床に飛び散った自分の精液を舐め取り始めた。バーチャル体験でも床の精液を舐め取らされたが、現実で自分の精液を舐め取るのは勿論初めてだった。口中に生臭い味が拡がり、あまりの惨めさで、直樹の目に涙が込み上げてきた。
直樹が床の精液を全て舐め取ると、真奈美は、
「マゾ男、洗濯の作業が遅れているわよ…さっさと、パンティしゃぶりに戻りなさい!」
と些か理不尽な命令を下した。
「は、はい、直ぐに戻ります…」
直樹は屈辱を押し殺し、卑屈に返事をして、大きな洗濯籠から一枚のパンティを取ると、裏返して汚れたクロッチ部分を口に入れた。
大きな洗濯籠に入っていた全てのパンティとショーツの汚れをしゃぶって薄くした直樹は、タライに洗濯洗剤を入れた。これから、洗剤を使って、手洗いで丁寧に洗濯しなければならないのだが、喉がカラカラに渇いていた直樹は、体が思うように動かず手が止まってしまった。直樹は数多くのパンティとショーツをしゃぶったために、唾液が汚れたクロッチ部分にかなり吸い取られて、強い喉の渇きを覚えていたのだ。
正坐している直樹は、自分を見下ろしている真奈美を見上げ、
「あの…真奈美様、お水を飲ませて戴けないでしょうか…喉がカラカラに渇いて、死にそうなんです…」
と恐る恐る申し出た。真奈美の返事は、直樹の目から火花が散る程の強烈な往復ビンタだった。
「ヒイィッ」
真奈美は悲鳴を漏らした直樹に、
「お前はバーチャル空間で、何を学んだのよ?私はお前に、マゾ男が飲めるのは看守のおしっこか、独房の便器に溜まっている水だけだと、ちゃんと言った筈よ!もう忘れているなんて、どこまで低脳なのよ、この馬鹿マゾ男!」
と酷く罵倒した。両頬を真っ赤に腫らした直樹は、屈辱で身震いし下唇を噛んでうつむいたが、喉の渇きは強くなるばかりだった。
遂に直樹は意を決し、真奈美の足元で土下座して、
「申し訳ございません、真奈美様…喉が渇き過ぎて体が思うように動かず、このままでは洗濯作業に支障を来たしてしまいます…ですから、真奈美様のおしっこを私めに恵んで戴けないでしょうか…」
と懇願し、彼女の黒革ニーハイブーツつま先にキスをした。真奈美は、黒革ニーハイブーツでひれ伏している直樹の頭を踏みにじり、
「お前は、本当に口の利き方がなってないわね!これじゃ、担当看守である私の躾が疑われるわ…いいこと、“おしっこ”とは、女性が自分で言うもので、女性を崇め奉るマゾ奴隷は“聖水”と表現するものなのよ。今後は気を付けなさい!」
と厳しく指導した。土下座している直樹は屈辱で体を震わせたが、それでも真奈美の黒革ニーハイブーツ靴裏から、
「申し訳ございません、真奈美様…以後、注意致します。それで、あの…私めに、真奈美様の聖水を拝受させて戴けないでしょうか…」
と卑屈に懇願した。直樹の頭から黒革ニーハイブーツを外した真奈美は、
「仕方ないわね…マゾ男、顔をお上げ!」
と言って、彼に上体を起こさせて正坐の姿勢に戻させた。真奈美はカチャカチャと音を立てて、黒革ベルトを緩めながら、
「丁度私も催していたから、特別におしっこを飲ませてあげるわよ…ありがたく思うのね、マゾ男…いえ、マゾ便器!」
と直樹に言い放った。真奈美は、白色キュロットとベージュ色パンティを一緒に膝まで引き下げると、
「マゾ便器、顔を上向かせて、口を大きくお開き!」
と直樹に命じた。真奈美に命じられた通りに、正坐している直樹が上向いて口を大きく開くと、彼女は顔に跨るようにして、自分の陰部を彼の開いた口に宛がった。
「マゾ便器、出るわよ…私のおしっこを、一滴たりともこぼすんじゃないわよ!」
真奈美がそう言った途端、彼女の陰部から黄色い奔流が噴き出て、直樹の開いた口に注ぎ込まれた。強いアンモニア臭と刺激的な臭い味がする真奈美のおしっこは、喉に酷くつっかえて、とても飲める代物ではなかった。しかし、バーチャル体験で真奈美の一本鞭を極度に恐れている直樹は、死に物狂いになって彼女のおしっこを無理やり飲み続けた。アンモニア臭が口中と鼻孔に染み付き、ピリピリと刺激的で臭い味がする尿が喉を焼き、溶かした鉛みたいに胃に重く溜まっていった。
直樹が女性のおしっこを飲まされるのは、バーチャル体験で2度あったが、実際に飲むのはこれが生まれて初めてだった。隠れマゾヒストだった直樹は、女性から人間便器にされ、おしっこを飲まされるのを夢想しながら、こっそりオナニーしたことは数え切れない程あったが、実際のおしっこがこれ程飲みにくいものだとは、想像もしていなかった。
しかし、真奈美から人間便器にされ尿を飲まされている直樹は、常人ならとても耐えられない屈辱を受けているにも関わらず、自分でも気が付かない内に、股間のものを再び硬く屹立させていた。
真奈美の長い排尿が終わると、彼女は直樹に、
「女主人のおしっこが済んだら、マゾ便器はどうするの?」
と問い掛けた。直樹は急いで舌を伸ばし、真奈美の尿で濡れた陰部を舐め回した。直樹はただ舐めるだけではなく、自分の唇を真奈美の陰唇に密着させて、残留している尿を吸い取った。
直樹の顔から離れた真奈美は、ベージュ色パンティと白色キュロットを引き上げて、黒革ベルトを締めながら、
「よく分かっているじゃないの、マゾ便器…そうやって、人間ビデになるのを、決して忘れるんじゃないわよ!」
と彼に言い放った。それを聞いた直樹は、改めて人間便器にされた屈辱を実感し、顔を赤くして身震いしたが、股間の硬い屹立は萎える気配を見せなかった。
「さあ、マゾ男、水分補給したから、体が動くようになったでしょう?さっさと洗濯おし!」
真奈美に命じられた直樹は、お湯を張ったタライに向き直り、パンティとショーツを一枚ずつ丁寧に手洗いし始めた。タライで女性看守達の洗濯物を手洗いしている他のマゾ男達は、誰も直樹に目を向けようとはしなかった。
手間と時間の掛かる洗濯作業がようやく終わると、既に昼食時間になっていた。マゾ男達と直樹は、一列で四つん這いになって女性看守達について行き、洗面台の所に戻った。朝食時と同じように女性看守長の号令に従い、列ごとに洗面器に入れられた残飯を犬食いして、洗面台で洗面器を洗って次の列のマゾ男に引き継ぎ、洗顔と歯磨きを済ませた。マゾ男達全員が昼食・洗顔・歯磨きを済ませると、女性看守長から、
「昼休憩、マゾ男達は待機!」
と号令が掛かり、女性看守達は5、6人の監視役を残して、どこかに立ち去った。マゾ男達は正座を崩し、胡坐をかいたり体育座りして、その場に残った。
一時間後に、女性看守達が戻って来た。
「第一列から第五列、体育館に移動!」
女性看守長の号令が掛かると、マゾ男達と直樹は、作業場に向かうのと同じに女性看守達の後を、四つん這いで一列になってついて行った。長い渡り廊下を這い進むと、直樹がバーチャル空間で見たのと同じ体育館に着いた。女性看守長が、
「第一列、前に整列!」
と号令を掛けると、第一列のマゾ男達は間隔を取って横一列に並び、直立した。横のマゾ男に倣って、直樹も並んで直立した。第二列から第五列のマゾ男達は、後方で並んで体育座りしていた。
横に並んで直立したマゾ男達の前に、女性看守が1人ずつ立った。号令を掛けた女性看守は、
「お前達マゾ男どもは、女性が望めば、いつでも恥知らずに勃起しなければならない…よって、今から20秒以内に勃起せよ!」
と並んでいるマゾ男達に命じた。いくらマゾ男でも、急に勃起せよと言われて、そう都合よく勃起出来るものではない。マゾ男達が焦っている内に、あっと言う間に20秒が経ち、激しい平手打ちの音と女性看守達の怒号が響いた。
直樹も、自分を担当している真奈美から強烈な往復ビンタを張られ、
「何で勃起しないのよ!午前中は女の汚れたパンティをしゃぶって、勃起して射精した最低の恥知らずのくせに!」
と酷く罵倒された。女性看守長は、
「お前達に、もう一度だけチャンスを与える。再び20秒待つから、その間に勃起せよ!出来なければ、一本鞭を与える!」
と言い渡した。マゾ男達は焦ったが、平手打ちされた頬の痛みと緊張で、なかなか勃起出来なかった。直樹も同じで、鞭打ちを覚悟せざるを得なかった。直樹の前に立っている真奈美は、
「あらあら、フニャチンのままだったら、一本鞭で打たれるわよ…こんな役立たずのものは、一本鞭でちぎり取ってあげるわ!」
と嘲るように言って手を伸ばし、彼のものを掴んで上に引っ張った。その時、直樹に幸運が訪れた。真奈美に侮蔑され、彼女の手で自分のものが貶めるように掴まれて引っ張られたことで、直樹のマゾ性癖がいたく刺激され、股間のものが急に硬く屹立したのだ。真奈美は意外そうな顔をして、直樹の硬くなったものから手を放した。
腕時計を見ていた女性看守長は、顔を上げ、
「20秒経過した。お前達全員勃起しなかっ…いや、ええと…1人だけ勃起しているわね」
と意外そうに言った。女性看守長は仕方ないといった口調で、
「勃起したマゾ男は、列から外れるように…残りのマゾ男は、そのまま直立不動!」
と指示した。真奈美は、再度手を伸ばして直樹の硬く屹立したものを掴み、
「マゾ男、こっちに来なさい!」
と言って引っ張り、彼を列から外した。女性看守長は、
「看守は一本鞭で、各自のマゾ男を3回鞭打つように…マゾ男は3回の鞭打ちに耐え、直立不動の姿勢を崩さなければ、次の列と交代する。しかし、姿勢を少しでも崩したら、看守の判断で何度でも鞭打たれる。気を引き締めて、姿勢を崩さないように!」
と指示した。マゾ男達から少し離れて鞭の間合いを取った女性看守達は、丸めて腰に携えていた一本鞭を手にして一振りし、真っ直ぐに伸ばした。マゾ男達は直立不動にはなっていたが、一本鞭に打たれる恐怖で歯の根が合わない程に震えていた。
「それでは、3・2・1・始め!」
女性看守長の号令が掛かり、女性看守達は一斉に一本鞭を振るった。風を切って一本鞭がマゾ男達の体に絡み付き、絶叫が湧いた。一本鞭の威力は凄まじく、直立不動の姿勢を保てたマゾ男は1人もいなかった。全員姿勢を崩し、床にうずくまったり倒れたりする者もいた。姿勢を崩したということで、女性看守達は情け容赦無く、一本鞭でマゾ男達を何度も打ちのめした。
「姿勢を崩すなって、言ったでしょう!」
「この程度で、うずくまるんじゃないわよ!」
「ちゃんと気を付けしないと、死ぬまで鞭打ってやるからね!」
女性看守達の怒号とマゾ男達の絶叫が渦巻き、正に阿鼻叫喚の地獄だった。離れて見ていた直樹は、顔が真っ青になった。直樹の傍らで立っている真奈美は、
「お前は、本当に運がいいわ…まあ、こんな状況でも平気で勃起出来る、お前の恥知らずが幸いしたようね」
と楽しそうに言って、青ざめている彼の顔を羞恥心で赤くさせた。女性看守長は適当なところで、
「全員、鞭打ち停止!」
と号令を掛け、女性看守達に鞭打ちを止めさせた。鞭打ちが止んだ時、立っているマゾ男は1人もおらず、全員息も絶え絶えで床に伸びていた。マゾ男達の体には、縦横無尽に赤い条痕が刻み込まれていた。
「第一列は後方に移動、第二列は前に整列!」
女性看守長が号令を掛けたが、一本鞭で叩きのめされた第一列のマゾ男達は床に伸びていて、まともに動けないようだった。しかし、女性看守長が、
「なお、第一列のマゾ男で鞭がまだ物足りない者は、移動せずに残ってよし!」
と言い放つと、床に伸びていたマゾ男達は焦り、慌てて鞭痕で引きつる体を無理やり動かし、後方へ這うように移動した。
直樹も彼らの所に移動しようとすると、1人の女性看守が体育館に入って来て、女性看守長に何やら耳打ちした。女性看守長は怪訝そうな顔をしたが、
「小西看守、藤堂所長から、その新入りマゾ男を所長室に連れて来るようにとのお達しよ。直ぐにそのマゾ男を所長室に連れて行って頂戴」
と真奈美に指示した。真奈美も一瞬怪訝そうな顔をしたが、直ぐに、
「了解しました」
と答えて、直樹に後ろ手錠を掛けると、ポケットから革紐を取り出して彼の陰茎と陰嚢の根元に括り付けた。
真奈美は革紐をグイッと引っ張り、
「マゾ男、とっとと来るのよ!」
と言って、さっさと先に歩き出した。このマゾ強制収容所に連行された時のように、股間のものが引きちぎられそうな痛みを感じた直樹は、腰を突き出した惨めな恥ずかしい格好で、よたよたと真奈美の後をついて行った。
長い廊下を真奈美に陰部を引っ張られて歩き、ようやく直樹は所長室に着いた。真奈美がドアをノックすると、
「どうぞ、入って」
と中から声が聞こえた。真奈美が、
「失礼します」
と言ってドアを開け、直樹を引っ張って所長室に入った。所長室に入った直樹は、正面のデスクに座ってノートパソコンのキーボードを叩いている50歳位の女性所長と目が合った。濃紺のスーツを着込み、肩まであるストレートの黒髪で、丸顔に金縁眼鏡を掛けている女性所長は、きれいな顔立ちをしており豊満な胸が突き出ていたが、若干太っている感じだった。所長室にはデスクの他、壁沿いに書類ロッカーが並び、コピー機と応接用ソファがあり、会社の役員室みたいになっていた。
真奈美は所長室に入ると、直ちに直樹を床に跪かせた。ノートパソコンを閉じた女性所長は、
「ご苦労様、中西看守…これが昨日入所した、新入りのマゾ男ね。調教は、順調に進んでる?」
と真奈美に問い掛けた。女性所長に訊かれた真奈美は、少し困惑した様子で、
「はい、まあ…まだ初日ですので、調教が十分に行き届いておりませんが…」
と曖昧に答えた。女性所長は少し苦笑し、
「それも、そうね…マゾ男、私はマゾ強制収容所所長の堂島京子よ。ここで看守からよく調教を受けて、全ての女性に絶対服従するマゾ奴隷になれるよう、精進しなさい」
と直樹に顔を向けて、諭すように話し掛けた。床で正座している直樹は、後ろ手錠姿の不自由な体を前に倒し、ひれ伏した形で、
「はい、かしこまりました。立派なマゾ奴隷になれるよう、精一杯努力致します」
と神妙に答えた。内心、冗談言うなと思った直樹であったが、ここで女性所長の機嫌を損ねたら、真奈美からどんな目に遭わせられるか、想像しただけでも恐ろしかった。
「あの、それで、堂島所長…どういったご用件でしょうか?」
真奈美が京子に、おずおずとした口調で訊ねると、
「いえ、マゾ男の写真添付入所書類を見たら、若くて結構ハンサムだったから、一目見たかっただけよ…若いイケメンのマゾ男の入所は、久しぶりだからね」
と明るく答えた。少しほっとした様子の真奈美に、京子はデスクから立ち上がって近づき、
「その革紐を貸して頂戴」
と手を差し出した。真奈美が、直樹の陰部に括り付けている革紐の端を京子に手渡すと、
「マゾ男、こっちにいらっしゃい」
と言って、応接ソファの方へ引っ張った。京子は応接ソファに座ると、

「中西看守も立ってないで、座って楽にしてね」
と言って、対面のソファに座るよう真奈美に促した。ソファに座った京子は、履いている黒色パンプス指差し、床に正坐している直樹に、
「マゾ男、奴隷の挨拶をしてご覧!」
と命じた。後ろ手錠の直樹は、上体を倒してひれ伏し、
「所長様、よろしくお願い致します」
と挨拶して、黒色パンプスつま先にキスした。京子は黒色パンプスでひれ伏している直樹の頭を踏みにじり、
「マゾ男、こういう時は『卑しい私めにお目通りをお許し戴き、光栄至極に存じます』とか『女御主人様に貴重なお時間を割いて戴きまして、恐縮の至りでございます』等と言うものよ。まだ、躾がなってないわね…まあ、まだ初日だから仕方ないけど…」
と彼の言葉遣いを注意した。対面のソファに座っている真奈美は、担当看守としての指導不足を指摘されたように聞こえ、顔を赤くした。直樹の頭から黒色パンプスを外した京子は、
「顔をお上げ、マゾ男!」
と言って、彼に上体を起こさせた。京子は両足の黒色パンプスとくるぶしソックスを脱ぎ、素足を直樹の口元に突き付けて、
「私は脂足で、よく足が蒸れて、直ぐに指の間が汗と脂でベトベトになるのよ…お前の舌できれいにおし!」
と命令した。直樹が京子のつま先を咥えると、ツンッとした汗の臭いと饐えたような脂の臭いが、口中と鼻孔に充満した。思わず吐き気を催した直樹だったが、体を震わせて堪えた。身震いした直樹を見た真奈美は、
「あらあら、堂島所長の御足を舐めさせて戴いて、感激で打ち震えているのね…堂島所長のご厚意に感謝し、心を込めてお前の舌で御足のお掃除をしなさいよ、マゾ男」
と茶化すように言った。直樹は内心、真奈美の言葉に腹を立てたが、それでも京子の機嫌を損ねないように、舌先を足指の間に差し込み、ねっとりした汗と脂が混じった汚れを舐め取った。舌と口中に饐えた様な臭いとしょっぱい味が拡がり、直樹は泣きたくなったが、それでも必死に京子の足指を舐め回した。
長い時間を掛けて両足の指間の汚れを直樹に舐め取らせた京子は、ソファから急に立ち上がり、濃紺のスラックスと紺色パンティを脱ぎ捨て、何の恥ずかし気も無く下半身裸になった。正坐している直樹が目を丸くしていると、再びソファに座った京子は、自分の陰部を彼に見せつけるように両脚を開いた。京子は両手で直樹の髪を掴んで、自分の陰部に彼の顔を引き寄せると、
「ずっと主人がセックスレスで、体を持て余しているのよ…マゾ男、お前の舌で体の火照りを鎮めなさい!」
と舌奉仕を命じた。直樹が逆らえる筈も無く、彼は舌を伸ばして中年女性特有の饐えたような強い臭いがする陰唇を舐め始めた。直樹が懸命に舐めれば舐める程、京子の陰唇から淫液が湧き出て、彼の口元をベトベトにした。臭いがキツイ京子の淫液に塗れて、咽せ返りそうになりながらも、直樹は彼女の濃い陰毛に鼻を埋めて必死に舐め続けた。
京子は踵で直樹の背中をトントンと叩き、
「マゾ男、単調に舐めるだけじゃなくて、唇でクリトリスを吸いながらお舐め!」
と指示した。直樹は京子の陰唇上部に唇を当て、肥大した陰核を包み込むように吸い、吸いながら舌先で舐めるようにつついた。
「ああっ、そこだよ、そこ…よく分かってるじゃないか…」
京子はうっとりとした声を出し、身体を弛緩させた。対面のソファに座っている真奈美は、京子の迫力に圧倒されて、舌奉仕に励んでいる直樹を茶化して嘲る余裕も失くし、ただ黙って見ていた。
やがて、絶頂に達した京子は背を仰け反らせて、直樹の髪を引っ張り、彼の口元を自分の陰部に強く押し付け、太い両脚を力強く閉じて、たくましい太腿で彼の顔面を挟み込んだ。京子の豊満な肉体で口と鼻を塞がれた直樹は呼吸が出来なくなり、窒息して死ぬ思いをした。
絶頂の余韻を楽しんでいた京子は、少し経って両脚の力を緩めて開き、髪を掴んでいた手を放して、直樹の顔面を解放した。窒息死の恐怖を感じていた直樹は、体を震わせてゲホッゲホッと苦しそうに咳き込んだが、ようやく新鮮な空気が吸えて心底ホッとした。
しかし、直樹の受難はまだ続いた。京子が再び直樹の髪を掴み、彼の顔面を又も自分の陰部に引き寄せたのだ。
「マゾ男、女は1回だけじゃ、満足しないものよ…さあ、お舐め!」
京子から再度舌奉仕を要求された直樹は、泣きたくなる思いで彼女の赤くぬめった陰唇に舌を這わした。
かなり長い時間を掛け、結局合計3回絶頂に達したところで、ようやく京子は直樹を解放した。舌奉仕を終えた直樹の舌は、付け根が腫れ上がったように酷く痛み、夕食の残飯が食べられるかどうか心配な位だった。
舌奉仕を終えた後、下半身裸の京子は直樹に、
「マゾ男、床で仰向けになって、口をお開き!」
と命じた。直樹が命じられた通りに、床で仰向けになって口を開くと、京子は彼の仰向いた顔を跨って立った。直樹の顔を見下した京子は、
「私、アレの後は、必ずおしっこしたくなるのよ…マゾ男、お前を人間便器に使ってあげるから、ありがたく思いなさい!」
と言い放って、しゃがみ込んだ。豊かな陰毛に縁取られて赤くぬめった陰唇が、自分の顔面に降りて来るのを見せられた直樹は、心底恐怖を感じた。普通の男なら興奮する女性器が、今の直樹にとっては、饐えたようなキツイ臭いを擦りつけ、自分の舌を酷使し、尿を飲ませる拷問器具になっていた。今後、仮に女性とベッドインする機会があったとしても、興奮するどころかおそらく恐怖で勃起せずに、セックス出来ないだろうと直樹は漠然と考えていた。
京子の赤く充血してめくれた陰唇が、直樹の開いた口から5cm位の間隔を取って、ピタリと停まった。京子が直樹に、
「マゾ男、出るわよ!一滴も、こぼすんじゃないわよ!」
と言った途端、彼女の陰唇から黄色い奔流が噴き出て、直樹の開いた口に注ぎ込まれた。アンモニア臭が強い尿が喉につかえ、咽せて吐きそうになった直樹だが、もし吐いたりしたら、どんな酷い目に遭うか想像もつかない。直樹は必死になって、京子の尿を飲み続けた。午前中に真奈美の尿を飲まされたのと同じく、アンモニア臭が口中と鼻孔に染み付き、臭くてピリつく刺激的な味がする尿が、喉を焼いて、胃に重く溜まっていった。
京子の長い排尿が終わると、直樹は命じられなくてもバーチャル真奈美から指導を受けた通りに、自分から首をもたげて舌を伸ばし、尿で濡れた陰部を舐め始めた。直樹の舌使いを楽しんでいる京子は、
「おやおや、言われなくても、進んでトイレットペーパーを務めるとは、なかなかのものね…さすがは、中西看守が担当だけのことはあるわ」
と言って真奈美を褒め、彼女を照れさせた。真奈美が嬉しがっているのを横目でチラリと見た直樹は、担当女性看守の彼女に点数を稼いで、後々手心を加えてもらおうと考え、京子の陰唇に唇を押し付け、残留している尿を吸い取った。京子は感心し、
「ほうっ、後始末のやり方を、ちゃんと心得ているじゃないの…中西看守の指導は行き届いているわね」
と言って、真奈美を嬉しがらせた。
直樹の顔面から立ち上がった京子は、彼の股間を指差し、
「あら、このマゾ男は人間便器にされて、興奮して勃起しているわ…正真正銘の変態マゾなのね」
と呆れたように言った。それで直樹は、自分が勃起しているのに初めて気が付いた。女性の尿を飲まされて、勃起するようになるとは…直樹は自分のマゾ性癖が恥ずかしくなり、自分がどんどん普通の男から乖離していくのを、暗い気持ちで感じていた。
所長室を出た時、既に午後の調教は終了し、夕食の時間が迫っていた。所長の京子に褒められた真奈美は機嫌がよく、直樹は彼女からこれ以上痛い目に遭いませんようにと、内心祈った。
上機嫌の真奈美は、革紐を引っ張って後ろ手錠の直樹を洗面台に連れて行く途中、
「あっ、そうそう、昼休みに柏木マゾ捜査官から連絡があったんだけど、昨日お前がマゾ男と判明して逮捕され、マゾ強制収容所に入れられたことを、お前の母親と妹に電話連絡したら、電話口で号泣していたと言ってたわ…お前も罪作りよね」
と楽しそうに告げた。直樹の脳裏に、義母の真紀子と義妹の良美の顔が浮かび、凄く胸が痛んだ。
洗面台に着き、真奈美は直樹のものに括り付けていた革紐を解き、後ろ手錠を外して、他のマゾ男達と並ばせて正坐させた。真奈美は他の女性看守に、
「ねえ、私が抜けた後、午後の調教は何をしたの?」
と尋ねた。尋ねられた女性看守は、
「ええとね、人間馬の耐久訓練・肛門拡張訓練・オナホールを使った射精耐久訓練等で、途中で脱落したり音を上げたりしたマゾ男は、一本鞭で動けなくなるまで鞭打たれるか、クルミ割り人形みたいな器具を使って、睾丸破裂一歩手前まで陰嚢を挟まれていたわよ」
と答えた。傍で聞いていた直樹は、舐め犬と人間便器にはされたが、所長室に呼んでくれた京子に内心感謝した。
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